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<大麻汚染>深刻、アメ村の夜 「売っているの見た」「体験したい」若者の心を侵食
2月21日18時38分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090221-00000022-maiall-soci
大麻取締法違反容疑で逮捕された京都大学法学部2年の谷口将隆容疑者(20)。大阪府警南署によると、入手ルートについて「大阪・ミナミのアメリカ村のクラブで知人からもらった」と供述したという。夜も眠ることなく若者でにぎわう「アメ村」で今、大麻汚染が深刻化。谷口容疑者が大麻を手にしたとされるクラブに、逮捕後初めての週末となった21日未明、記者が入店した。【平野光芳、村松洋】
大阪市中央区西心斎橋のアメ村。昼はファッション店が通りを彩るが、夜はクラブやバーのネオンが街頭をわずかに照らす程度だ。
谷口容疑者が大麻を入手したとされるクラブはその一角にある。ビル3階で入場料(ドリンク1杯付き)3000円を支払い、2階のホールに向かった。
暗闇の中、フラッシュをたくような照明が繰り返され、大音量のヒップホップミュージックが耳をつんざく。天井が低く、たばこの煙が充満。午前1時ごろ、ホールを埋めた100人以上の若者が酒を飲みながら体を揺らす。半数以上が女性だ。耳元で大声を出し合わないと会話もできない。延々と続く音楽と視覚をマヒさせるような照明。だれかが大麻の譲渡をしていても、目につかない。
入店後1時間もすると、感覚が衰えて善悪の区別がわからなくなる気さえしてきた。谷口容疑者も同様の心境に陥ったのだろうか。
夜明け前、クラブから出てきた若者に大麻について聞いた。
カップルは「クラブ内で売っているのを見たことがある」と平然と証言。飲食店員の男性は「入手できるなら、体験してみたい」と語る。別の男性は「米国にいた時、クラブでみんな吸っていた。日本でも合法化したらいい」。嫌悪するどころか、大麻を支持する若者が多いのに驚いた。
一方、アメ村では、大麻吸引用のパイプなども堂々と売られている。雑居ビルの一室。看板には「大麻」の文字がある。ガラスケースに入ったパイプなどの吸引用具が並んでいた。価格は数百円から2万円を超えるものまで。店員は「たばこ用として売っている」と説明するが、「大麻はたばこより害が少ないとされる。使用を合法化すべきだ」とも語った。
◇用具も公然販売
アメ村を管轄する府警南署は大麻の取り締まりを強化する方針だ。同署によると、昨年1年間に摘発した23人のうち、ほぼ半数の11人がアメ村ルートで大麻を入手していた。
同署によると、アメ村には二十数店のクラブがあり、クラブ内で外国人などから大麻を譲り受けるケースが多い。路上で通行人が購入を持ちかけられることもあるという。また大麻吸引用具が公然と売られており、「アメ村は大麻を使用する環境が整っている」と分析する。京大生も大麻で摘発され、若者の大麻汚染がとどまる気配はない。
このため府警は「職務質問や検問強化などで、薬物の根絶を目指したい」としている。